今日は、私の胸にぽっかりと開いた「底なし沼のような穴」について、涙ながらに(いや、乾いた笑いを浮かべながら)お話しさせてください。
少し前の私は、一人きりの在宅ワークに限界を迎えていました。
「そうだ、パートさんを雇おう!」
そう思い立った時の私は、輝かんばかりの希望に満ち溢れていたのです。
画面越しに「あはは、それウケますね!」なんて言い合ったり、Zoomの背景画像でツッコミを入れたり。そんな、温もりあふれるキャッチボールを夢見ていました。
が。
現実は、シベリアの永久凍土よりも冷酷でした。
待っていたのは、一文字の無駄もない、完璧に調教されたビジネスメールの往復です。
私:「お疲れ様です!本日もよろしくお願いします!(絵文字)」
相手:「お疲れ様です。本日の進捗を報告いたします。(ド真面目な箇条書き)」
……あれ? 画面越しに人がいるはずなのに、私は今、最先端のAIチャットボットと対話しているみたいな?
■ 決死の「メール大喜利」、そして玉砕へ
この冷え切ったディストピアを打破すべく、私はある賭けに出ました。
業務メールの隙間に、決死の覚悟で「笑いのトラップ」を仕掛けたのです。
「余談ですが、今日のお昼に盛大にカレーを服にこぼしまして、現在、私の胸元はインドの夕日のようになっております。午後のチェックもよろしくお願いいたします!」
送信ボタンを押した瞬間から、私の心臓はバクバク。
「ちょっと引かれるかな?」「いや、『ウケる!』って返ってくるかも!」
そして数時間後、待望の通知音が鳴り響きました。
画面に飛びついた私が見た、パートさんからの返信がこちらです。
「お疲れ様です。データの修正が完了いたしましたので、ご確認のほどよろしくお願いいたします」
……。
インドの夕日は?
私のカレーは??
きれいに、跡形もなく、シュレッダーにかけられたかのようにスルー。
拒絶すらされない。ただ「無」へと還される恐怖。
良かれと思って放った渾身のボケが、ネットの海で静かに溺死していくのを見届ける日々。むなしすぎて、パソコンの画面に映る自分の真顔がホラー映画より怖かったです。
■ 寂しさの正体:私は「お笑い芸人」ではない
ここで私はハッと気づきました。
私は雇用主であって、彼女を笑わせる義務もないし、彼女もまた、私の「芸」を評価する審査員ではないのです。
在宅パートさんにとって、仕事のメールは「戦場」。
そこに突然、上司からカレーの話(しかもオチ付き)が飛んできたら、どうでしょう。
「これ、笑った方がいいの?」「スタンプとかないし、どう返せば正礼儀にかなうの?」「めんどくさ……あ、スルーしよ」ってなりますよね。当然です。
ps
私が勝手に「寂しさを埋めてもらおう」と期待し、勝手にスベって、勝手に胸に穴を開けていた最近どうお?のお話でした。
ryoichiでした。